京都丹後コシヒカリ

京丹後の土地で育つ丹後産コシヒカリ。素朴の中にもお米の圧倒的な美味しさには安定感があります。耕作放棄地をつくらない、未来に向けたお米栽培で地元の農家を支える吉浪さん。
広大な田んぼを守り続けています。

耕作放棄地が増加する背景

皆さんは、耕作が困難になった耕作放棄地が沢山あることをご存知でしょうか。この背景には色々な社会問題があります。日本が高齢化社会になったこと、更にその現象は進行中であること、地方の若者の定着が悪く人口が減り過疎化が起こっていること、また一方では、日本人の米の消費率がどんどん減っていることなどが要因としてあげられます。
※昭和38年には、一人当たりの年間消費は118㎏でしたが、令和2年では、50.8㎏と約半分まで減少しています。(農林水産省調べ)
様々な問題が重なりあった結果で、耕作放棄地にならざる得ない状況を作りだしていると思います。しかし、耕作放棄地が増えると自然はどのように変化していくのでしょうか。田んぼは干からび、生き物はいなくなり、本来あるべき形の生態系さえも変わることは間違いありません。その変わり果てた放棄地を、また本来のカタチに戻すことは大変で、数年もかかる作業となります。

地元の農家から託された思い

吉浪農園の吉浪さんは、沢山の耕作放棄地を地元の方から引き受けて、米の栽培をされています。その面積は驚く程の広さと共に感動しました。(写真①②)
吉浪さんは、お父さんの代から米の栽培を引き継がれたとお聞きしました。その当時は、現在よりも面積は少なったと。しかし、時代が進むに連れてどんどん増えていったと話されていました。今は、全部で何反あるのか分からないと笑っておっしゃいました。
地元の方が、耕作が困難になった田んぼを吉浪さんに託したいというお気持ちは、きっと吉浪さんのお人柄ゆえに増えていったのでしょう。

栽培されている品種は、コシヒカリ、ミルキークイーン、もち米。(写真③)

生きた田んぼであり続けることこ

私はいつもながら何か栽培においてこだわりはあるかと尋ねたところ、大きなこだわりはないと言われました。しかし話を進めていく中でふと気づきました。
この土地一体の耕作放棄地を絶やすことなく、生きた田んぼであり続けることが、米にとっては一番のこだわりで生きた米なのだと。京丹後の独特な気候や、その土地に流れる水源が米に影響を与え、そしてその自然と共に米の栽培をする吉浪農園の皆様だからこそ、この安定感を感じるコシヒカリが生まれるのだろうと感じます。(写真④)

未来へつなぐ頼もしい担い手

お米の消費を増やすことで単純に耕作放棄地がなくなるとは言えません。しかし、誰かが何かの取り組みをしないと良い農地が消えてしてしまいます。未来につなぐ担い手として、耕作放棄地をつくることなく米農家の方々とし進まれる吉浪さんと吉浪さん一家。(写真⑤⑥)

業務用でも、将来につなぐ米として、より多くのお客様に味わって食べて笑顔を頂く。そんなシーンを思い浮かべます。美味しいお米を食べて頂くメニューの一品としていかがでしょうか。

2022/10 現在

文:金森幸子

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