無農薬のブルーベリー

12種類のブルーベリーを操る女性オーナーの気既がこもった果実たち。好みの品種を探しましょう。

広大な土地を、一人で栽培する野村加奈子さん

完全無農薬で丁寧に12種類もの品種のブルーベリーを育てるのは、京丹後市の野村加奈子さん。
圃場は、第一圃場から第三圃場まであり、全部の面積を合わせると1.3ヘクタールもの土地で、ブルーベリーの木がギッシリと並んでしました。

無農薬ブルーベリーの栽培

私達が野村さんの圃場を訪れた時は、初夏の6月上旬でした。そのころのブルーベリーは、白っぽく、実のサイズも一回り小さく、まだこれから収穫の最盛期を迎えるための時期をひっそりとまっている感じに見えました。(写真①)野村さんが、20年前にブルーベリーを栽培し始めたきっかけは、ブルーベリーは実も小さく軽く女性向きの作物だからと、話してくれました。しかし、無農薬で栽培しているブルーベリーには、イガラと毛虫が多くつきます。その毛虫を丁寧に取り除く作業や、ブルーベリーの木はネットで覆っていないので、ブルーベリーの身を食べにくる鳥を追い払ったりと、大変な作業が沢山ありました。

ブルーベリーには、ラビットアイ系とハイブッシュ系があります。丹後の気候に合うのは、ラビットアイ系と教えてくれました。このラビットアイ系で12種類もの品種を育てられています。収穫時期は、7月中頃から8月中頃のおおよそ一カ月間の間で終了してしまいます。7月中頃に先陣を切るブルーベリーの品種はクライマックス。小粒で甘くて美味しいブルーベリーです。野村さんの好きな品種はティフブルーだと。これは酸味と甘みのバランスも良く、粒は大粒の楕円で王道のブルーベリーです。

12種類のブルーベリー

写真/12種類のブルーベリー (修正:T100ノビリス  ブライトウエル)

ブルーベリーの収穫時期

私達は8月初旬に再度圃場に訪れました。6月とは全く景色が違い、紫色で可愛らしくコロンとして、パンパンに張っているブルーベリーの身が、木の枝にところ狭しといっぱいに実を実らせていました。何と、驚くことにこの広さの圃場のブルーベリーを、丁寧に一粒一粒手摘みで収穫されています。野村さんの収穫のスピードにも驚きました。ブルーベリーの木を次から次へと、どんどん収穫されていきます。ブルーベリーの実は木の枝からポロンと落ちる感覚のタイミングが一番良い時とのこと。私達も収穫させて頂きました。

収穫したブルーベリーは、旬を閉じ込めたジャムにも加工します。

一気に収穫したブルーベリーは、旬を閉じ込めて冷凍保管して、秋にはブルーベリーのジャムもこだわりを持って2種類、加工されています。これもまた、ブルーベリーを知っている野村さんならではの、素材を生かした仕上がりになっています。

美味しい旬のブルーベリーが収穫できるのは、とても短いです。しかし、この時期にしかない品種同士の組み合わせで、最高のブルーベリーの料理、お菓子を、生み出していく価値のある逸品だと私達は感じます。

2022/10 現在

文/金森幸子

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